国内旅行に行った際に、旅館に泊まって温泉やお風呂を楽しむ計画を立てている人は多いことでしょう。より気持ちよく過ごすためにも、ある程度のルールやマナーは守らなければなりません。基本的なマナーや制限、意外にも知られていないものまで、しっかりと事前に確認しておくことが大切です。

旅館に泊まる際に、ホテルとどのように違うのか気になる人も多いかもしれません。旅館とホテルで違いを表すとすれば、お客さんとの距離感と言えるでしょう。ホテルの場合には、ドアの鍵などにおいてもセキュリティの高いものが使用されています。これは顧客のプライバシーを守ることが大前提となっているからです。その一方で旅館の場合には、日本が誇るおもてなしを中心としたサービスを提供するのが特徴です。仲居さんが部屋まで荷物を運ぶ、宴会など様々な手配を、顧客に寄り添ったお世話をしてくれるなど、顧客とのコミュニケーションをとる機会が多く、距離感が近いとも言えるでしょう。
まず最初に旅館のマナーとして覚えておきたいことは、基本的には飲食物の持込みが出来ないということです。これはホテルにも言えることですが桃で食中毒のリスクを避けるために、基本的には飲食物などの持ち込みを禁止しています。旅館に迷惑をかけないようにするためにも、事前に予約をする際には確認しておくようにしましょう。旅館の場合には玄関で靴を脱ぐケースが多いですが、この靴は自分でしまうのではなく、そのまま前向きに脱いであがりましょう。そして部屋には浴衣などの旅舘ウェアが用意されていることがほとんどですが、そのため温泉に入って浴衣のまま部屋で夕食を食べて、ずっと浴衣のまま過ごすという人も多いことでしょう。とはいえ部屋以外の共有スペースでは、浴衣のまま歩いてはいけないとしているところも多く見られます。これについては仲居さんが受付に事前に確認するようにしましょう。そして布団についてですが、これは全てを仲居さんに任せるようにしましょう。部屋に入ると布団が押入れにしまってありますが、これは勝手に出してはなりません。仲居さんが顧客のことを考えてしてくれるため、お任せしておきましょう。その他にも様々なマナーがありますが、気をつけたいものが心付けです。心付けは宿泊料の1から2割ほどとされていて、状況によっても異なりますが、部屋に案内してくれた時に挨拶をしながら渡すとスマートです。旅館といえば京都嵐山が有名であり、花伝抄、海花亭、花御前など有名旅館がある為、マナーを守りながら楽しみましょう。